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平面と二次曲面からなるデザイン

"左が1967年の44GS、右は現代の44GSデザインSBGH279。様々な傾斜を持つ平面を組み合わせたケースは、多方向に光を反射し立体感をより増す。写真左のケースサイドは二次曲面でラグを滑らかに一体化。三次曲面を排したことで、凛としたシャープなフォルムが織り成されている。また現代デザインではケース表面とサイドとの境にファセットカットが追加され、より立体的な造形美が創出された。

グランドセイコー ヘリテージコレクション SBGH279 9S85-00W0

型番 SBGH279 9S85-00W0
機械 自動巻き
材質名 ステンレス
ブレス・ストラップ ブレス
タイプ メンズ
カラー グレー
外装特徴 シースルーバック
ケースサイズ 40.0mm
ブレス内径 【測り方】 約19.5cm
防水性能【公称】 10気圧
機能 デイト表示
付属品【詳細】 内箱
外箱
ギャランティー

「燦然と輝くウォッチ」を目指してデザインされた「44GS」。
この「SBGH279」は、そのスタイルを現代的に解釈して生まれたケースを採用しています。
独特な平面を主体としたケースに、グランドセイコーではあまり見かけないグレー文字盤がクールな印象です。ムーブメントはより安定した精度を実現するハイビートムーブメント「9S85」を搭載しています。

初代グランドセイコーのダイヤルはボンベであったが、第二世代の「GSセルフデーター」からはモダンなフラットに変更。多面カットの植字バーインデックスとドーフィン型の針は、初代からの継承であり、どちらも表面はフラットに造作されている。現代デザインの針は、よりフラット面が広く採られ、太く見やすくなった。一方で切っ先は鋭く、明確にインデックスを指す。

セイコースタイルを最終的に完成させるのが、ザラツ研磨である。ケースは鍛造・切削後、粗ザラツ・仕上げザラツの工程を経て、バフ掛けをすることで歪みが解消された完璧な鏡面が生まれる。現在は錫盤に代わって、粗ザラツには紙ヤスリを、仕上げザラツには紙と研磨剤とを使用する。右の写真でベゼル側面への映り込みが、歪んでいないことに注目したい。


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